医療用ウィッグの価格は「高くて買えない」というイメージが根強くありますが、実際の価格帯は作り方(オーダー方式)によって大きく異なります。まずは基本となる3タイプの相場を押さえておきましょう。
オーダー方式別の価格帯
| オーダー方式 | 特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|
| 既製品 | あらかじめ作られたサイズ・スタイルから選ぶ | 比較的安価 |
| セミオーダー | 既製品をベースにサイズや色味を調整 | 30万円〜60万円程度 |
| フルオーダー | 頭の寸法から一から製作 | 〜100万円近くになることも |
一般的な医療用ウィッグメーカーでは、セミオーダーでも数十万円、フルオーダーであれば100万円近い価格になることも珍しくありません。これが「医療用ウィッグ=高額」というイメージの大きな要因になっています。
デパートの有名メーカーが高くなりがちな理由
デパートに店舗を構えるような有名メーカーの医療用ウィッグは、30万円以上するものが主流です。店舗の賃料や販売員の人件費、カタログや広告の制作費といったコストが、そのまま商品価格に上乗せされる構造になっているためです。品質が悪いから高いのではなく、店舗を維持するための固定費が価格に反映されていると考えると理解しやすくなります。
通販専門メーカーの場合は大きく異なる
一方で、通販を中心に展開するメーカーでは、同程度の品質でも価格が大きく下がります。たとえばアンベリールの「シルフィ」の場合、最高級グレードでも8万円台、スタンダードなグレードであれば4万円台から購入できます。
他メーカーで20万円近い価格帯の商品と同レベルのものが、通販専門メーカーでは4万円台で手に入るケースもあります。価格差の理由は、広告宣伝費や販売ルートのコスト構造にあります(詳しくは「通販が安い理由」で解説しています)。
そもそも、なぜこの価格が実現できるのか
アンベリールは、美容師と医療用ウィッグの専門スタッフが立ち上げたメーカーです。デパートの有名メーカーで高額な思いをした経験を持つスタッフが関わっているケースも多く、「高くて手が届かない」という状況を変えたいという発想から始まっているのが特徴です。実店舗を持たずネット販売に絞ることで、有名メーカーと同じ土俵の品質を、固定費のかからない価格で提供する仕組みを作っています。
価格に含まれているもの・含まれていないもの
最高級グレードには、肌になじみやすいスキンネットを採用し、植毛をすべて手作業で行うことで、地肌やつむじと見分けがつかない仕上がりを目指した工程が含まれます。また購入時点でのカットやカール、カラーリングの調整も基本料金に含まれているのが一般的です。ただし、購入から一定期間(目安は1週間程度)を過ぎてからのヘアアレンジは、別途料金がかかることが多いので、その点は事前に確認しておくと安心です。とはいえ、通いなれた美容室の料金と比べても割高になることは少なく、トータルで見ればリーズナブルな設定と言えます。
「まだ本当にこの価格で買えるものなのか」と半信半疑になる気持ちはよく分かります。だからこそ、次に紹介する無料試着で、価格と実物の質感を自分の目で確かめてから判断することをおすすめします。医療用ウィッグの価格は、オーダー方式とメーカーの販売方式によって数倍から十数倍の開きが出るものです。相場を知らないまま1社だけを見て判断すると、必要以上に高い買い物になったり、逆に安さだけで選んで後悔したりすることもあります。まずは自分が検討しているウィッグがどの価格帯に位置するのかを、この記事の相場と照らし合わせてみてください。