「ブランドものなら価格が高くても安心」——多くの人が無意識に持っているこの感覚は、医療用ウィッグ選びでは思わぬ落とし穴になることがあります。

「高ければ安心」という思い込みは、作られている面もある

ある心理学者がテレビ番組で、「イメージに流されやすいのは、ブランドものなら価格が高くても買ってしまう世代の女性たち。高ければ品質もいいはず、ブランドなら安心、と思い込んでいる」と話していたことがあります。メーカー側から見れば、こうした消費者心理にうまく応えられる層ほど「都合のいい存在」であり、一度ヒットすれば似た商品をシリーズ化して数年は売り続けられるのだそうです。

ブランド至上主義から抜け出した、ある体験

ブランド品を好んで購入してきたという、ある利用者の体験談があります。抗がん剤治療で医療用ウィッグが必要になったとき、それまでの「有名ブランド=絶対的な安心感」という感覚が通用しないことに気づいたといいます。医療用ウィッグには、そもそも誰もが知るような絶対的なブランドが存在しないためです。この経験をきっかけに、「ブランドだから」「高いから」ではなく、「機能的に充実していて、しっかりサポートしてくれるかどうか」で選ぶように意識が変わったそうです。

選ぶときに立ち返りたい2つの視点

  • 価値観:見た目の美しさやブランド力も大切だが、それ以上に自分をきちんとサポートしてくれる機能性を評価する
  • 価格:「安ければいい」「高ければ高級=良い」という単純な思い込みをいったんリセットする
  • 価格の高低だけで価値を判断してしまうと、メーカーが積み重ねてきた本来の技術やコストの努力を正しく評価できなくなります。逆に「安ければいい」という判断も、品質を度外視した価格競争を招く一因になり得ます。医療用ウィッグのように医療と深く関わる商品ほど、自分の価値観や価格の高低だけで決めるのではなく、モノの本質を見極める意識を持つことが大切だという指摘もあります。

    医療用ウィッグは、自分の生活を直接支えるものだからこそ、「高いから」「安いから」ではなく機能性で選ぶという視点が、後悔しない選び方につながります。