医療用ウィッグはファッション用のウィッグとは違い、まだ社会的な認知度が高いとはいえません。この認知度の低さが、実は価格そのものにも影響しています。

専用ウィッグを知らずに治療に臨む人が多数派

抗がん剤治療にあたり、「最初から専用のウィッグを準備している人の割合は30%程度」というアンケートもあるほど、医療用ウィッグは必要に迫られてから初めてその存在を知るケースが多い商品です。大学病院・総合病院でさえ啓蒙活動が公に行われていないのが現状で、「医療用ウィッグなんて必要なの?」という声が寄せられることも珍しくありません。

認知度が上がり利用率が向上すれば、医療用ウィッグの価格もより安くなると考えられています。裏を返せば、今の価格には「まだ十分に知られていない商品である」という事情も影響しているのです。

「お客様の声」に表れるメーカーの姿勢

広告や販売促進に費用をかけられない通販主体のメーカーほど、利用者からの感想や意見に耳を傾ける傾向があります。「医療用を使用して良かった」「相談にも丁寧に応じてくれて心強かった」という感謝の声が多く寄せられる一方、各社の「お客様の声」ページでは次のような項目がよく取り上げられています。

  • 医療用ウィッグを知るきっかけになったこと
  • 価格的にはどうだったか、高いと感じたか
  • どれくらいの価格帯なら買ってもいいと思うか
  • 1社だけでこれらすべてが揃っているとは限りませんが、複数のメーカーの「お客様の声」を見比べることで、価格に対するリアルな受け止め方や、各メーカーのウィッグ作りへの姿勢を知る手がかりになります。

    知っている人だけが得をする状態を変えるには

    認知度が低いということは、裏を返せば「早くから情報を集めた人ほど、納得のいく価格で選べている」という状態でもあります。実際、この記事群で紹介してきた体験談の多くも、家族や病院の紹介、たまたま知り合った人からの一言がきっかけで、リーズナブルな選択肢にたどり着いています。逆に言えば、そうした情報に触れる機会がなければ、高額な選択肢しか目に入らないまま治療期間を過ごすことにもなりかねません。だからこそ、価格の仕組みや実際の利用者の声をあらかじめ知っておくことには、単なる知識以上の意味があります。